こんにちは久保です。皆さん、過日オンラインで披露した「yoshiokubo」の2023年春夏コレクション、見ていただけましたか。今回も、ひと味違ったコレクションを凝った演出で見せることができました。



印象的なドームは、3メートル×10メートルのどでかい円筒。透けるほど薄い生地で作り、空気を流し込み安定させています。前に披露したコレクションで経験済みでスタッフも慣れたものとはいえ、あのサイズですから簡単ではありませんでした。 発想源は、映画「ラストエンペラー」で皇帝が幼少期にシートの上で飛び跳ねて遊んでいたシーンからです。なんか、あんな感じを別の形で表現できたらな、と。

モデルの背景の壁は、アイテムのメインで使っている色にして同調を意識しました。気づきましたか？色という意味では、色が映える褐色モデルを多数採用しました。全体にバランスがいい映像で、コレクションそのものも映えたんじゃないでしょうか。毎度凝ったヘッドピースも印象的でしょ。 コレクションの中では気付いたかどうか分かりませんが、昔、勉強の時に使った暗記用シートの原理を生かしたモチーフもアクセントに使っています。教科書の中をマーカーでなぞり、緑とか赤とかのシートで覆うと見えなくなるアレです。 あれを重ねることでピンが合ったりボケたりするのが面白くて、例えば、背景のライオンの表情を変えることができるのです。言葉では説明が難しいので、お店に並んだ時にはぜひ実際に手に取ってみてください。

では、また来週。