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服作りで「神様にタッチした!」と感じた瞬間

Spring/Summer 2024「混濁―Kondaku―揺らぎ重なる凉爽(りょうそう)服 」がオンラインショップでも順次販売するようになってしばらく経ちました。 今季はチュールやカッティング、デザインを駆使したコレクションになりましたが、その中でもレース使いのアイテムは反応が多いようです。 そこで、このブログでは「GEOMETRIC S/S SHIRTS」から、メンズがカッコよく着られるレースの話を取り上げようと思います。

「GEOMETRIC S/S SHIRTS」は、ドットとフラワーモチーフのホールレースを切り替えた開襟シャツですが、こういったレースを多用したメンズ服は珍しいと感じた人が少なくないと想像します。 メンズにとってレースは落とし所が難しく、着こなしづらい、というのがその理由なのでしょう。

ただ、yoshiokuboでは結構前からレース素材を使っています。 最初に使ってみたのは、Spring/Summer 2013のコレクションにて。今からもう10年超前のことです。 パリでコレクションを発表した時の写真がお気に入りの一枚なのでまずは見てみてください。 この総レースのトップス! 
特に注目してほしいのは裾のスカラップ部分で、機械織りではできない緻密で繊細な様子はため息モノです。 そんなクオリティの高い生地に蛍光イエローというビビッドな色使い。 この頃は怖いもの知らずで、かなり攻めた仕上がりになっています。

これを思いついた時、少し大袈裟かもしれないけれど「神様にタッチした!」と感じたのを今でも覚えていますし、あの時の高揚感は忘れられません。 当時はメンズでレースを使った服なんて見たこともなかったし、「こんなん誰もやっていない! しかもこのクオリティはない!」と胸を張れる一着になりました。

この時に使ったのは、創業1879年の老舗・レースを作らせたら世界一と言われる「ソルスティス社」のレースでした。 今も世界中のトップメゾンがここのレースを使っていますし、英国キャサリン皇太子妃が結婚式で着用したウエディングドレスでも使用されたという話からも、どのくらい評価が高いか分かってもらえると思います。

僕が初めてこのレースに触れたのはニューヨークのクチュールで修行をしていた時。 デザイナーのロバート・デンスに「ヨシオ、こういう生地を探してきてくれ」と言われてNYCの生地屋を駆け回っていたころです。 この時の経験がなければ、これほどクオリティの高いレースが存在することすら知らなかったかもしれません。ましてや、「メンズでもレースを着こなせる」という発想も生まれてこなかったでしょう。

そんな思い入れがある一着から時を経て、日常のコーディネートに取り入れられる“どこか懐かしく、南国の雰囲気が感じられる肩の力を抜いて楽しめる一着”になったのが「GEOMETRIC S/S SHIRTS」です。 なお、この「GEOMETRIC S/S SHIRTS」の別注アイテムは、髙島屋のメンズセレクトショップ「CS case study」とGQ JAPANの公式オンライン・セレクトショップ「GQ SHOP」で販売しています。 これに合わせて、髙島屋の氏家さん、岩佐さん、GQ SHOPの片山さんと大坪さんそして僕の5 人でこの別注アイテムについて詳しく話す機会をいただきました。ぜひそちらもご覧ください。



■アイテム
GEOMETRIC EMBROIDERY S/S SHT
COLOR /WHITE, BLACK
SIZE/ 2,3
PRICE ¥38,500

公式インスタグラムアカウント
@yoshiokubo_official

公式LINEアカウント
@yoshiokubo

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