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フリーサイズで誰にでも“狙った着こなし”ができるアウターを作ってみた!

今回のテーマは、「ものづくり」と「ファッションデザイナーによる課題解決」。 「同じアイテムでも、着るひととその目的によって求める機能は違い、それにあわせてデザインには工夫が必要になる」ということと、そのことを体現するようなオンライン限定アイテム「Lab Coat」の話をしていきます。

Lab Coat (白衣)」と聞くと、研究者や医療従事者、理科の先生を連想したり、「なんかカッコいい」と思ったりしませんか? 少なくとも、「ちょっと特別な衣装」というイメージがあるかと思います。 そんなある意味で“憧れ”のアイテムを、「yoshiokuboの“実験室 - Problem Solving Lab.”で活動する時に着ていたい!」と考えたのが、オンライン限定アイテムとして販売することになった「Lab Coat」誕生のきっかけでした。

当然ながら、一般的に着られる白衣は、カッコ良さや権威の象徴として着られているわけではありません。たとえば、常に清潔な状態を保っていることを証明したり、血液や薬剤が飛び散っているのがすぐにわかるようにしたりするといった理由が挙げられるはずです。

そうだとするなら、“実験室 - Problem Solving Lab.”で白衣を着る理由ってなんやろうか…?  それを考えた時、自分たちの身の回りで同じように機能性を求めるアイテムとして目に止まったのは「エプロン」でした。

縫製や裁断をしている際、ちょうどみぞおち部分に生地やテーブルのふちが強く押し当てられた状態になることが多々あるのですが、それが長時間続いたりすると、自分が着ている服に生地からの色移りが起こったり、スレてダメージを受けることもあります。 特に裁断の担当者は自分が着ている洋服のみぞおち部分を中心にすごく汚れている、なんてことも。これを防ぐために常に身につけているのがエプロンなのです。

で、 「せっかく“実験室 - Problem Solving Lab.”を開設したのだから、エプロンを白衣にしても良いんじゃないか?」とひらめき、作り出したのが今回のオンライン限定アイテムとして販売することになった「Lab Coat」の原型です。

販売するにあたっては、アームホールのパターンや素材、袖や襟のデザイン、サイズ感等について練り直した部分もあるので、ぜひここで紹介させてください。 動作による「ちょっとしたストレス」を感じさせないアームホールのパターン

研究者や医療関係者など、いわゆる一般的に白衣を着る人たちの場合、高い場所に置いてあるモノを取ったり、大きなテーブルの向こう側に置いてあるモノを身を乗り出して取ったり、なんて動きはほとんどないと思います。

一方、私たちの職場ではそんな大きな動作をする機会が少なくありません。 普通の白衣を着ていると、動きのたびに白衣とその下の洋服がゴソゴソと動いてしまって、これが意外とストレスに感じることになる…、と。それを解消するべく考えたのが今回のアームホールのパターンです。

通常は輪っかのように縫製するアームホールですが、yoshiokuboのLab Coatは写真にある通り「Z」のようなパターンになっているので、挙手しようが、腕を前に伸ばそうが、動きが妨げられたり、服が動きに合わせて引っ張られたりすることはまずありません。 ただこれ、かなり高い縫製レベルを要求するパターンになっていて、試作品を作る時にyoshiokuboのスタッフがみんなミシン縫いに大苦戦するほどでした。 いずれ型紙を販売したいと考えているので、「ミシンは得意だ!」という方はぜひチャレンジしてみていただきたいです。

タウンユースできるカラー、いつまでもシャキッと着こなせる優秀すぎる素材

通常の白衣は、清潔さや汚れを素早く見つけるために「白」であることが求められますが、私たちの職場では、「縫製や裁断をしている時に生じるヨゴレやスレが目立たないようにしたい」という真逆のニーズがあります。

そのため、yoshiokuboのLab Coatはマットブラックの仕様で、素材も形状を保ちやすくとにかく耐久性に優れた生地を使用しています。めちゃくちゃ軽く、シワにならず、いつまでもシャキッとした雰囲気で着こなせるのがポイントです。これならタウンユースしやすいですしね。 「ロールアップするとかわいい」しかも袖が落ちてこない!

常々、「オーバーサイズの袖口をロールアップして着こなすのはかわいい」と思っているのですが、「捲ったところがだんだん落ちてくるのがわずらわしい」なんて意見もあるようですね。

ということで、袖のデザインにひと工夫。 肩から手首にかけてすぼまった形にすることで、徐々に落ちてくる、というストレスが起きないようにしました。 今回販売するLab Coatは袖をロールアップして着こなす方が絶対にかわいいので、着る時にはぜひロールアップしてほしいです。 yoshiokuboのアイコンとしての襟のデザイン

このアイテムに限らず、yoshiokuboのジャケットも含め、カラー(上襟)とラペル(下襟)のデザインにはかなりこだわりを持っています。

そもそも「なぜジャケットやコートの襟がこんなデザインになっているのか?」というと、首元が寒い時などに立襟にすることを前提にしているからなんですよね。 だから、カラーとラペルのデザインは立襟にした時にカッコよく決まらないとダメなんです。

それを踏まえ、襟を立てた時にスッキリとモダンでスマートに見えるように仕上げました。 これはもう、yoshiokuboのアイコンです。 バッグは持ちたくない派が考えたポケット

僕個人としては「いつだってバッグは持ちたくない派」なので、羽織ものにはできるだけしっかりしたポケットがほしい! と思っています。 要は、「ポケットはバッグ代わりになるものを」というわけです。

で、今回のLab Coatには、両側に大きいのを2つ、ファスナー付きの小さいのを1つ、備えました。

大きい方は、説明は難しいのですが、写真を見てもらえたらわかる通り、フラップの部分にひと工夫施してそうそうモノは落ちない仕様になっています。 とはいえ、万が一落としてしまったら大変なカギやカードなんかは、ファスナー付きのポケットにしまえるようにしています。 フリーサイズで誰にでも狙ったシルエットで着られるようにするために

最後に、今回デザインをするにあたり、「フリーサイズで万人に愛着をもって着られる服を作るとして、サイズ感はどうするか?」という点は結構な悩みどころでした。 「そもそもコートにそこまでサイズ感を求めるか」とも思ったりしますしね…。

で、落ち着いたのは「肩部分をラグランスリーブにする」ということでした。 これなら肩から腕にかけてひと続きになって、着る人の肩のラインに沿っていい感じにフィットし、どんな人にも、狙った通りのオーバーサイズ感で着こなしてもらえるはず。

世の中的には、ユニセックスやフリーサイズといった服が増えていますが、そうだとしても「自分にぴったり!」というのはなかなか見つからないという声も聞かれます。 特に、小柄な人にとっては「オーバーサイズすぎてブカブカな印象になる」とか、背が高めの人にとっては「ぴったりすぎてオーバーサイズの良さがなくなる」とか…。

そういう中で、ラグランスリーブかつオーバーサイズな今回のLab Coatは、「肩の位置がちょうど良く、袖ロールアップしたら狙った着こなしになる」し、「肩幅も気にせず、袖ロールアップで崩した感じも演出できる」という、理想的な一着になっていると思っています。

このアイテムが、「自分にとって唯一無二の一着で、ずっと長く愛着をもって着続けたい服」になれば嬉しいです。

オンライン限定アイテム「Lab Coat」の詳しいサイズや写真はこちらからご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください。

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