この記事を書いている1月はまだ寒いのですが、ファッション業界はもう季節が巡っています。yoshiokuboでも2月から、2024 Spring / Summerの販売が始まりました。【Look Bookはこちら】
さて、yoshiokubo Spring / Summer 2024のテーマは、「混濁―Kondaku―揺らぎ重なる凉爽（りょうそう）服 」。昨年、マクセル アクアパーク品川を借り切って一夜限りの展示会を開催し、たくさんの方にご覧いただきました。
なぜ水族館を会場にしたかというと、ここが一番テーマにマッチするから。 分厚い水槽ガラスを横から見ると、いびつに歪んだような微妙な視界が広がると思いますが、あの“重なり”とか“屈折”で生じる色味の微妙な変化とか、ぼやけて見える感じとか、まやかしのような世界観とか、そういうものを服として表現したいと思ったのがコレクションの始まりだったからなんです。
そんなコレクションテーマを具現化した服の中でも一番象徴的だと思っているのが、今回紹介する「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」です。
これはかなり凝っているし、コレクションとしてはもちろん、ブランドを象徴する一着だとも思っています。そこで、「どういうこと？」という疑問に種明かしをしていきます。
一着だけど3段活用できる服
「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」は、「トレンチコートと漁業用ウェアを組み合わせたら？」という発想から始まり、シャツアウターに落ち着いた一着です。 が、一着としてではなく、「半袖シャツ」「コットン×オーガンジーの長袖シャツ」「異素材使いのシャツアウター」といった感じで3段活用できるようになっています。
それぞれの着方を紹介しましょう。
まずは「半袖シャツ」だけの見え方。コットン地のシンプルなベージュシャツをベースに、オーガンジーのガンフラップでアクセントを加えた、デイリーコーデにも取り入れられる一着として成立しています。これはこれでyoshiokuboらしい。
この半袖シャツに、エポレット（両肩にある、昔は勲章をつけていたところ）部分を基点としてオーガンジーで作った長袖パーツを付けたのが下の写真。こうすると、コットン×オーガンジーの大胆な異素材使いが目を惹く「長袖シャツ」として成立します。 
さらに、シャツの裾に「泥除けの裾」をボタンでドッキングさせ、センター部分のオーガンジーでボタン合わせすると、唯一無二なトレンチシャツコートに！ 光沢を抑えた上品なオーガンジー生地の袖とフロント部分、身頃の上下、それぞれが異素材使いでしかも着脱できるーー。このあたりがめちゃくちゃブランドらしさが出ていると思っていますし、ドッキングで服が3段活用するところもアイデンティティを表現できていると考えています。
こういうのって、半袖部分をベースに増築するように考えている、と思われるかもしれませんが、実際は逆。トレンチコートのシルエットから考え始めたので、その名残で衿ぐりが「シャツよりもトレンチコートっぽい感じ」に仕上がっています。ここもポイントなんです。
オフィシャルインスタグラムにて取り外し方をご紹介中です。
紹介ページはこちら
服はロマン、服のロマン
「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」みたいな服は、なかなか一般的には販売されないもの。ですが、僕は「これは服のロマンや」と思っています。 デザイナー自身の力量とか純粋に湧き出たアイデアを服として具現化することは大事なことやな、というわけです。
もっと言うと、「コレクションライクな一着とはいえデイリーユースできる」という絶妙なバランスを現実に作り出すことは、いわゆる世の中的に知られたコレクションに参加しなくなったyoshiokuboとしては意味のあることだとも思います。 そういう想いを込めた一着が誰かの手に届いて、それに反響があって、それを受けてデザイナーは新しい創造をするというのも、また「ロマン」ですね。
これは限定一着なので、誰の手にわたるのか、僕自身もワクワクしています。買ったひとがInstagramとかにUPしてくれたらめっちゃ嬉しい！ そして、このアイテムが、「自分にとって唯一無二の一着で、ずっと長く愛着をもって着続けたい服」になれば本当に嬉しいです。
1点限定アイテム「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」の詳しいサイズや写真はこちらからご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください。
公式インスタグラムアカウント
@yoshiokubo_official
公式LINEアカウント
＠yoshiokubo
さて、yoshiokubo Spring / Summer 2024のテーマは、「混濁―Kondaku―揺らぎ重なる凉爽（りょうそう）服 」。昨年、マクセル アクアパーク品川を借り切って一夜限りの展示会を開催し、たくさんの方にご覧いただきました。
なぜ水族館を会場にしたかというと、ここが一番テーマにマッチするから。 分厚い水槽ガラスを横から見ると、いびつに歪んだような微妙な視界が広がると思いますが、あの“重なり”とか“屈折”で生じる色味の微妙な変化とか、ぼやけて見える感じとか、まやかしのような世界観とか、そういうものを服として表現したいと思ったのがコレクションの始まりだったからなんです。
そんなコレクションテーマを具現化した服の中でも一番象徴的だと思っているのが、今回紹介する「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」です。
これはかなり凝っているし、コレクションとしてはもちろん、ブランドを象徴する一着だとも思っています。そこで、「どういうこと？」という疑問に種明かしをしていきます。一着だけど3段活用できる服
「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」は、「トレンチコートと漁業用ウェアを組み合わせたら？」という発想から始まり、シャツアウターに落ち着いた一着です。 が、一着としてではなく、「半袖シャツ」「コットン×オーガンジーの長袖シャツ」「異素材使いのシャツアウター」といった感じで3段活用できるようになっています。 それぞれの着方を紹介しましょう。
まずは「半袖シャツ」だけの見え方。コットン地のシンプルなベージュシャツをベースに、オーガンジーのガンフラップでアクセントを加えた、デイリーコーデにも取り入れられる一着として成立しています。これはこれでyoshiokuboらしい。
この半袖シャツに、エポレット（両肩にある、昔は勲章をつけていたところ）部分を基点としてオーガンジーで作った長袖パーツを付けたのが下の写真。こうすると、コットン×オーガンジーの大胆な異素材使いが目を惹く「長袖シャツ」として成立します。 さらに、シャツの裾に「泥除けの裾」をボタンでドッキングさせ、センター部分のオーガンジーでボタン合わせすると、唯一無二なトレンチシャツコートに！ 光沢を抑えた上品なオーガンジー生地の袖とフロント部分、身頃の上下、それぞれが異素材使いでしかも着脱できるーー。このあたりがめちゃくちゃブランドらしさが出ていると思っていますし、ドッキングで服が3段活用するところもアイデンティティを表現できていると考えています。 こういうのって、半袖部分をベースに増築するように考えている、と思われるかもしれませんが、実際は逆。トレンチコートのシルエットから考え始めたので、その名残で衿ぐりが「シャツよりもトレンチコートっぽい感じ」に仕上がっています。ここもポイントなんです。
オフィシャルインスタグラムにて取り外し方をご紹介中です。
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服はロマン、服のロマン
「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」みたいな服は、なかなか一般的には販売されないもの。ですが、僕は「これは服のロマンや」と思っています。 デザイナー自身の力量とか純粋に湧き出たアイデアを服として具現化することは大事なことやな、というわけです。 もっと言うと、「コレクションライクな一着とはいえデイリーユースできる」という絶妙なバランスを現実に作り出すことは、いわゆる世の中的に知られたコレクションに参加しなくなったyoshiokuboとしては意味のあることだとも思います。 そういう想いを込めた一着が誰かの手に届いて、それに反響があって、それを受けてデザイナーは新しい創造をするというのも、また「ロマン」ですね。
これは限定一着なので、誰の手にわたるのか、僕自身もワクワクしています。買ったひとがInstagramとかにUPしてくれたらめっちゃ嬉しい！ そして、このアイテムが、「自分にとって唯一無二の一着で、ずっと長く愛着をもって着続けたい服」になれば本当に嬉しいです。
1点限定アイテム「ASSEMBLE TRENCH SHIRTS」の詳しいサイズや写真はこちらからご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください。
公式インスタグラムアカウント
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